アルバム整理したら・・・
とうちゃん、あたちに見せたいものってなあに?
ん、ああ、これな。HDDを整理してたら出てきたんだ。
きゃあ、可愛い。どこの赤ちゃん?
なんだ、わからないのか。これはお前だ。お前がうちに来てすぐに、父ちゃんお前の生まれ故郷、オーストラリアのCloud Catcherという犬舎にメール書いたんだ。そしたら親切にもお前のそこでの日々の写真を送ってくれたのだ。これはまだ生まれたて、1~2週齢って所かな。
ねぇねぇ、もっとないの?
ん、あるぞ。これとか、
Hannaを育ててくれた、CCのスタッフさんだ。左がお前の母さんのHalia、そして右がお前だ。このときはまだ名前がつけられてなくて、Halia Whiteと呼ばれてたようだな。Whiteってのは、仔犬たちの識別用に生まれてすぐに首に巻くリボンの色だ。
おかあさま、乳母さま、お懐かしゅうございます。
Dollyすら忘れてたんじゃないのか?お母さんを覚えてるとは思えん。
てへ。
そして、これ。おまえ、今でも草むらに行くとこんな感じだものナ。
そうよ、草むらの匂いが懐かしくていいにおいなのは、この頃の潜在的な記憶なのね。
何、難しい言葉使ってるんだ。似合わんぞ。それからこれ。
ファイル名が撮影日をあらわしているみたいだから、それによれば6週齢ごろだな。
大分今の顔に近づいてるじゃないか。
で、最後にこれナ。
お前の兄弟姉妹との楽しい日々の一こまだ。
とうちゃん、この写真大事にしてね。
ああ、なくさないようにあちこちにおいてあるぞ。あんまり拡散して流出して週刊誌ねたになるのも困るけどな。
とうちゃんったら、何馬鹿なこと言っているのよぅ。
あ、そうそう。もう一枚あったんだ。これな。
お前と初めて会ったときの写真だ。こうしてみるともうほとんど今と変わらんのぉ。
うふ、あたちっていつまでも若くて可愛い女の子なのよ。
いや、目が怖い。