松本 その2
(前回のあらすじ:父ちゃんは大学1年のときから延々と続く”松本”にやってきたのだが、今年は母ちゃんが病み上がりでHannaの面倒見るのが大変なので一緒に連れてきたのだった。せっかくなので久しぶりに、Hannaをお供に美ヶ原を歩く事にしたのだった。)
父ちゃん、あれは何?あの水溜りのでかいみたいの?
なんか良くわからないたとえだな。ええと、あれは諏訪湖のわけないし、白樺湖だろうか。いや、待てよ。白樺湖だと方角が違うね。やっぱ、諏訪湖だ。花火大会で有名なんだぞ。
あたち、花火好きよ。父ちゃん、今度連れてってね。
そいつは初耳。あの人出を考えると、父ちゃんは遠慮申し上げたい。
けち。いいもん、一人で行くもん。
そりゃ、頼もしいな。がんばってくれw
それはそうと、そろそろ行かないと日が暮れるぞ。
さあ、放牧地帯だ。
父ちゃん、何あれ、こっち見てるよ。やだ、こっちに来るわよ、きゃあ、来ないで。
柵があるし、大丈夫だって。そうか、お前牛見るの初めてだもんな。山の麓の酪農家から、夏の暑い間この高原へ避暑にやってくる牛たちだ。山を歩き回って足腰鍛えておいしい牛肉になるんだぞ。お前も好きだろ。
父ちゃん、そんな良いものあたちにくれた事無いじゃないぃ。
そうだっけ? ま、ともあれ先を急ごう。
なにごまかしてるのよ!ぷんぷん。
さて、着いたぞ。美しの鐘。このあたりは深い霧が出るので、登山者などが道に迷わないように鐘を鳴らす、というのがもともとの目的らしいぞ。おい、なに見てる?まさか、上ろうと思ってる?
そのまさかよ。しゃあ~。
(あまりの早業で撮影できませんでしたが、上の写真に写ってる銘板まで何を思ったか駆け上って、そのまま滑り落ちてきました)
ふう、あそこまでが限界ね。
おまえ、どうでも良いけどたまにふっと切れて突拍子も無いことするなぁ。いつも驚かされるぞ。
という事で次回に続きます。
見てね。