松本 その3
前回のあらすじ:美しの塔を目指し歩き出した父ちゃんとHanna。途中、牛にビビリながらもどうにか塔に到着。記念撮影中に意外な行動に出たHannaは・・・
水溜りに写る空も、下界とは一味違う・・・?
さて、引き返して王ヶ頭と王ヶ鼻によってからキャンプ場に戻るぞ。ツイテ。
はーい。
・・・
父ちゃん、はぁはぁ。ちょっと休んでいく?
空気がちょっと薄いからな。
ようやく着いたぞ、王ヶ頭。2034m。意外と高いな。
ちょっとその石碑の後ろへ行って下を見てみ。
ひぇ~。こ、怖い。
なかなかな高度感だろ。落っこちるなよ。下の牧場まで止まらないぞ。
親切な父子連れの方に撮っていただきました。
よし、次行くぞ。
えぇ。まだあるの。
まあ、もうちょっとがんばれ。
王ヶ鼻だ。
王様の頭だの鼻だのって、いったいどこの王様よ?
Good question、Hanna。
え、今のはひょっとして朝ドラの・・・?
あ、あん。ええ、なんだ、その、どこのどなたかはわからんが王様のように立派に見えるってことらしいんだな。いや、正確な語源を知ってる方、よろしかったら教えてください。
で、鼻は端、つまり先端、頭は文字通り天辺のことだ、と父ちゃんは考える。
で、鼻、端っこだけあってこんな現象が見られるぞ。
あ、あれは父ちゃんとあたち?
そう。今日は天気が良いが、これで濃霧がかかっているとブロッケン現象というのになるわけだ。
さて、そろそろ帰るか。
父ちゃん、おなか空いたわ。
よし、じゃあキャンプ場までひとっ走り。
父ちゃん、あたちもうだめ。疲れたわ。寝るわ。
そう。じゃ、お休み。鹿に襲われないように見張っとけ。
父ちゃんは焚き火、焚き火。
今年は母ちゃん病み上がりなので泊まらずに日帰り。さすがに疲れた。
あれ、父ちゃん、いつの間にこんな事になってるの?
なんだ、お前帰りの間ずっと寝てただろ。そんで、あんまりにも煤けてたから、シャンプーさ。
今日はこれね。塩石鹸お塩のめぐみ「ヒアルロン」。お肌にうれしいヒアルロン酸たっぷりだぞ。
なんだか、宣伝ぽいわね。
ははは・・・。お塩のめぐみ、よろしく。
いい子にしてたんだから、なんか頂戴!
じゃあ、ほれ。ターキーアキレスな。
ガウ。